2019年2月19日火曜日

英語で,以上,以下を間違えやすい:NHKラジオ・高校生からはじめる「現代英語」

久しぶりに,英語の授業で,と言っても,ラジオ講座の話だが,そこで,以上・以下,超(より多い)・未満を英語できちんと区別せよ,という話を聞いた。

以前,私も生物系の論文で指摘したことがある。

井口豊 (1994)
なぜ"more than"を誤訳するのか?
生物科学,46(3): 159-163.

more や less を使った比較で,正確な翻訳が出来ていないのである。要するに,不等号に等号を含むのか(≧),含まないのか(>),という問題である。

私が取り上げた例では,有名な出版社の入試問題解説でも間違えているものがあった。

数学や理科でなく,「英語」の問題だから,1以上でも,1より多い(大きい)でも,本質的な問題ではない,とも言える。しかしそれでも,納得できないような例もあった。

先日,偶然にも,NHKラジオ・高校生からはじめる「現代英語」,この2月12日放送分を聞いていて,以上・以下,超(より多い)・未満を英語できちんと区別せよ,との指摘が為されていて,さすが,この番組だなと思った。

上記のトップページに,「社会・経済・科学技術・文化など多岐にわたるニュース」と書かれているのだから,当然と言えば,当然だろう。

たかがラジオ講座と侮ってはいけない。聞き流しているだけでも,役立つ情報を得られることがある。実践ビジネス英語で聞いた統計学的な話題も,別ページに解説した。

NHK実践ビジネス英語:統計学用語・四分位quartileを巡って

これも,大学生でさえ(理系でも?),理解していない人が多そうな問題である。

2018年10月10日水曜日

北海道・新函館北斗駅,窓ガラスのデザインは「赤とんぼ」

7月に,全国ホタル研究会で,ホタルの文化昆虫学的研究について発表するために,北海道・稚内に行ってきた。
北海道新幹線で行き,終点で下車したところが,新函館北斗駅である。駅内および周辺の様子は,函館市公式観光情報の北海道新幹線・新函館北斗駅、徹底ガイドを見てほしい。

下の写真が,その駅の出入り口である。



ガラス中央付近を見て欲しい。



赤とんぼ,赤とんぼ・・,赤とんぼの群飛なのである。ここだけでなく,2階へ上がって改札内にある窓ガラスにも,赤とんぼが描かれている。

駅内 1 階通路にあるイベントスペースを覗くと,この理由がすぐ分かる。



童謡「赤とんぼ」の作詞者・三木露風ゆかりの地がここなのだ。

三木露風と言えば,生誕地は,兵庫県たつの市であり,赤とんぼは,そこのイメージキャラクターになっている。たつの市ホームページを見ると,それがよくわかる。これについては,高田兼太のイトメン・チャンポンめん論文も是非読んで欲しい。たつの市にあるイトメン株式会社のキャラクターが,「赤とんぼ」に由来することを論じている。

高田兼太(2018)
食品パッケージに見られるレアな昆虫の事例Ⅱ
イトメン株式会社の「チャンポンめん」
伊丹市昆虫館研究報告 第6号

新函館北斗駅には,外国人旅行者も,かなり多く見られた。しかし,残念なことに,この赤とんぼ模様に気づく人は,ほとんどいないようだ。JR北海道(特に,北海道新幹線)も,北斗市も,「窓の赤とんぼ,見てください!!」と,もっと宣伝しても良いと思う。

赤とんぼ関連のページ

2016年3月25日金曜日

象神崖(岡谷市横河川):糸魚川-静岡構造線との関連?


3月1日,アップルランド・デリシア岡谷店の南側入り口から見た象神崖の遠景である。

象神崖(岡谷市横河川・菅の沢)をアップルランド・デリシア岡谷店から臨む。

岡谷市の地形・地質学的ランドマークと言える崖崩れ跡である。諏訪の自然誌・地質編(諏訪教育会,1975)によると,北西-南東に伸びる象神崖断層が確認された場所でもあり,雪が積もっている時期は,特に,目立つ。

グーグルマップでも,その崖崩れの様子が,はっきりと分かる。赤線が,諏訪の自然誌・地質編に記された象神崖断層。



象神崖断層のような横河川上流を横切る NW-SE 方向の断層は,塩嶺層が堆積した第四紀後半以降に活動したものでろう。諏訪盆地を横切る糸魚川-静岡構造線系の活断層の歴史を考える上でも興味深い。

しかし,この地形に,デリシア岡谷店に出入りする人々は,ほとんど気づかないようで残念だ。

2016年2月12日金曜日

諏訪湖に飛来したアメリカコハクチョウ


諏訪湖のアメリカコハクチョウ Cygnus columbianus columbianus を見てきた。次の写真は,2016年2月1日のもので,遠くの湖面には氷が見られた頃だ。

諏訪湖のコハクチョウ

上の写真を,拡大したのが次の写真。

諏訪湖のアメリカコハクチョウ

数多く見られるコハクチョウ C. c. bewickii に混じって,写真左上に見える,くちばしが真っ黒に近い個体がアメリカコハクチョウである。体も,アメリカコハクチョウのほうが,やや大きめで,何となく堂々としているように見える。

幸運のシンボルなのか,最近は,このアメリカコハクチョウを目当てに訪れる人も多くなってきた。


2014年11月17日月曜日

アキアカネ,諏訪湖へ下る:高ボッチの蝶,活断層,草競馬の話題も含めて

10月24日午後4時,私の研究所近くで,アキアカネ Sympetrum frequens のオス発見。見事な赤トンボである。



毎年,秋になると,岡谷市上空を飛ぶアキアカネの群が見られる。少なくともその一部は,夏に高ボッチ山(標高1665m,下の地図を参照)付近で過ごし,秋になると諏訪湖方面へ向けて下りてくる個体群のようである。ただし,これは私の研究所の予備調査段階での話であり,詳細かつ十分なデータは未だ得られていない。



高ボッチ山は,八ヶ岳中信高原国定公園に属し,県内有数の夜景の名所としても知られる。また,毎年8月に競馬大会が開催される場所でもある。

地質学的には,国内第一級の活断層と称される牛伏寺断層を南に延長すると高ボッチ山の西麓付近に至る。

昆虫学的には,高ボッチ山は,アキアカネ生息地としてよりも,チョウの一種ヒメヒカゲ Coenonympha oedippus の生息地として有名な場所である。ただし,高ボッチを含む岡谷市・塩尻市のヒメヒカゲは,地域個体群として,長野県希少野生動植物保護条例により,希少野生動植物に指定されている。

岡谷市の塩嶺地域の活断層に関しては,以下のページ参照。

赤とんぼ関連のページ

2014年6月18日水曜日

コクワガタ3型の論文が,チェコ・カレル大学の卒論で引用された


コクワガタ3型に関する私の論文
Iguchi (2013)
Male mandible trimorphism in the stag beetle Dorcus rectus (Coleoptera: Lucanidae)
European Journal of Entomology, 110: 159-163.

これが,チェコ・プラハのカレル大学の学生卒論に引用されていた。

原題:
Mechanismy sexuální selekce u listorohých brouků se zaměřením na podčeleď Scarabaeinae (Coleoptera: Scarabaeoidea)
英文タイトル:
Sexual selection in Scarab beetles with empahsis to the subfamily Scarabaeinae (Coleoptera: Scarabaeoidea)
著者:
Kateřina Kněnická

このp.30である。ただし,本文がチェコ語のため,私も正確には読めないのが難点である。

少し驚いたのは,自分としては,形態学的な研究(morphological study)をやったつもりなのだが,性選択(sexual selection)の卒論に引用されていたことである。しかも,主要結果のグラフではなく,コクワガタの大顎の変異を示した次の写真が,そのまま引用されていた。

Mandible trimorphism in the stag beetle
Male mandible trimorphism in the stag beetle Dorcus rectus (Iguchi, 2013)

いずれにしても,学生に引用されたのは,ベテラン研究者に引用されるより嬉しい。コガネムシ科(family Scarabaeidae)を勉強する上で基礎的文献とみなされた(と自分では思う)からである。

ただし,このコクワガタ論文が掲載された雑誌European Journal of Entomologyがチェコで発行されている雑誌なので,引用しやすかったのかもしれない。

なおこの論文は,ロジスティック回帰(logistic regression)とセグメント回帰(segmented regressionを使った最適統計モデルを,AIC(赤池情報量規準 AIC, Akaike's Information Criterionで探索したものである。

AICは,故・赤池弘次が残した情報理論に関する,日本が世界に誇る業績である。しかしながら,大学の授業で統計学を学んだ学生でも, AIC の理論や用法,さらには赤池のことを知らない人も多い。

統計数理研究所のウェブサイトには,赤池弘次の業績を紹介した赤池記念館がある。大学の統計学の授業でも,赤池のことに是非触れて欲しいものだ。2006年に第22回京都賞を受賞したときの赤池のメッセージが YouTube に残されている。

このコクワガタ論文では,オス大顎3型の分類に関して,写真(a),(b),(c)の形態的分類とセグメント回帰による3直線フィットの分類の一致度を調べた。その際,Fleissカッパ係数(Fleiss’ kappa statistic k)が使われた(Fleiss, 1971)。その結果は,κ=0.81で,両者の分類が,非常に良い一致を見ることが判明した。

Cohen カッパ係数と Fleiss カッパ係数の違いや,その意味するものについては,以下の論文に詳しく解説されている。

統計解析を用いた信頼性の評価 1
倉持龍彦・對馬栄輝・下井俊典・井口豊・宮田賢宏・大塚紹・大友学・若狭伸尚・村野勇・米津太志・角田恒和
医工学治療 30 (2): 73-77. (2018)

なお,「セグメント回帰」を「折れ線回帰」と呼ぶ場合があるが,これは必ずしも正しくない。不連続で断片的な直線として表される場合が存在するからである。コクワガタの例がそれである。

セグメント回帰は,私が統計解析を指導した松延祥平さん(当時,筑波大学修士院生)の研究でも使われ,優れた結果が専門誌に掲載された。

Matsunobu S. and Sasakura Y.
Time course for tail regression during metamorphosis of the ascidian Ciona intestinalis
Developmental biology, 405(1), 71-81.

その論文 Fig 4D がセグメント回帰である。

放送大学「統計学」(藤井良宜)は,初歩的な科目ではあるが,第1回から,いきなりAICを解説し,赤池弘次氏が京都賞を受賞したことにも触れている。放送大学の講義内容には感心するものが多い。

参考文献
Fleiss J.L. (1971) Measuring nominal scale agreement among many raters
   Psychol. Bull. 76: 378–382.

このコクワガタの3型論文は,ザトウムシ(harvestmen)の一種 Pantopsalis cheliferoides の3型を研究した以下の論文に引用された。

Painting et. al (2015)
Multiple exaggerated weapon morphs: a novel form of male polymorphism in harvestmen
Scientific reports, 5.

日本では,動物の3型の研究が,まだまだ進んでいない。これは,多型と言えば2型,という先入観があるためかもしれない。日本のカブトムシの3型に関しても,以前,私が報告した。

Iguchi Y (2000)
Male trimorphism in the horned beetle Allomyrina dichotoma septentrionalis (Coleoptera, Scarabaeidae)
Kogane, 1: 21-23.

Iguchi Y (2002)
Further evidence of male trimorphism in the horned beetle Trypoxylus dichotomus septentrionalis (Coleoptera, Scarabaeidae)
Special Bulletin of the Japanese Society of Coleopterology, 5: 319-322.

前者は,以下の論文に引用された。コガネムシ研究会発行の雑誌 Kogane で,海外の研究者に引用された最初の論文かもしれない。

Rowland, J. M. and Emlen, D. J. (2009)
Two thresholds, three male forms result in facultative male trimorphism in beetles
Science, 323: 773-776.

日本のカブトムシの3型が,どのような状況で出現するのか,行動的な違いが見られるのか,などの研究も進んでいない。

2014年2月4日火曜日

長野ホタルの会が創立20周年: 三石暉弥先生と生物多様性保全


The 70th Anniversary of Nagano Association for Fireflies Research


長野ホタルの会が2013年3月19日に創立20周年を迎え,創立20周年誌を刊行した。

長野ホタルの会・創立20周年記念誌
長野ホタルの会・創立20周年記念誌

内容は以下のとおりである。

目次

写真で見る20年間のあゆみ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

創立20周年記念誌発刊に寄せて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33
会長 三石暉弥 33/長野市長 鷲澤正一 34/山ノ内町長 竹節義孝 35/長野県環境部
長 山本浩司 36/長野県環境部自然保護課長 市村敏文 37/長野市環境部長 小林 博
38/(財)和合会理事長 佐藤正平 39/志賀高原観光協会協会長 春原良裕 40/信州大
学名誉教授 中村浩志 41/轟 正満 42/伊藤絹子 43/大内 徹 44/大村道雄 45/
黒柳正行 46/小林 功 47/田崎サチ子 48/徳竹利一 49/堀 純子 50

第1章 あゆみ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51

第2章 第43回全国ホタル研究大会 志賀高原大会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57
(平成22年7月16日~18日)
事務局報告 58
大会概要(案内冊子より) 61
されどホタル!!志賀高原大会に感謝‥・!! 山ノ内町長 竹節義孝 72
情報交換誌「ほ-たる来い」より 73
回想記 徳竹利一 76

第3事 情報交換誌「ほ-たる来い」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 77
特集1 三石会長執筆のホタルの解説 78
特集2 三石会長からの報告・お知らせなど 95
特集3 会員から-ホタルや身近な自然、会への想い、全国大会の感想など-100

第4章 調査研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 117
ホタルの発生状況調査 118
ホタル フリートーク 122
信州ホタル保護連絡会 123
平成20年度連絡会「長野ホタルの会 活動報告」 127
技術支援による復活地の紹介 128

第5章 その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 137
長野ホタルの会ロゴマーク 138
受賞・賞状 138
ホタルなんでも相談室 143
全国ホタル研究会のホタル類移植に関する指針 144
長野ホタルの会会員名簿 147
長野ホタルの会会則 148
会費に関する規定 149

知らない人も多いと思うが,長野のNを模したロゴもちゃんとある。

長野ホタルの会ロゴ
長野ホタルの会ロゴ

会の活動を伝えてきた長野ホタルの会情報交換誌「ほーたる来い」も,昨年までで66号を数える。

20年と言うと,人間なら,ちょうど成人を迎える年齢である。長野ホタルの会は,会長の三石暉弥先生を中心として,長野県内のホタルの保護や研究に地道に取り組んできた。私のウェブページ「特異なゲンジボタル生息地,志賀高原・石の湯」にも書いたが,三石先生は,私の諏訪清陵高校時代の恩師でもある。

三石暉弥先生・第9回信州ホタル保護連絡会(2013年)で講演
第9回信州ホタル保護連絡会(2013年)で講演する三石先生

私の高校時代,三石先生はミヤマシロチョウの研究をしておられた。その頃の著書に,ミヤマシロチョウ(日本の昆虫 13,文一総合出版,1988)がある。このチョウは,亜高山帯に生息する希少種である。石の湯のゲンジボタルもまた,同じように高地に生息する貴重なゲンジボタルである。その研究に三石先生が入られたのも必然なのかもしれない。

私をホタル研究の道へ誘ってくれたのも三石先生である。そのおかげで,辰野町松尾峡の養殖ホタルが外来ホタルであることを,私は生物学的にも歴史的も解明することができた。

上記の記念誌にも取り上げられているが,長野ホタルの会のこれまでの最大の行事は,なんと言っても,志賀高原で全国ホタル研究会・第43回全国大会を開催したことであろう。

全国ホタル研究会・志賀高原大会に出席・発表した井口豊
全国ホタル研究会・志賀高原大会に出席・発表した筆者(井口豊)
さらに同会の最大の功績は,これも上記ウェブページに書いたように,石の湯ゲンジボタル生息地を国の自然天然記念物指定地へと導いたことである。 石の湯は,日本一高いゲンジボタル生息地(標高約1600m)であり,そこの成虫発生期間も日本一長い(5月から10月)。10月末には,なんと雪が舞う状況でゲンジボタルが見られることさえある。

長野県でホタル生息地が県天然記念物となっているのは,石の湯と松尾峡の2ヶ所である。しかしながら松尾峡に関しては,生態を壊しても観光優先という辰野町の政策の下で,ホタル発生数ばかりを自慢する,見るも無残な外来種ホタル大量養殖場と化してしまった。それに関しては,次のウェブページを参照してほしい:
辰野の移入(外来)ホタル 生物多様性の喪失へ
長野県辰野のホタル再考:観光用の移入蛍で絶滅した地元蛍 松尾峡ほたる祭りの背景にあるもの

一方で,石の湯は多い日でも100~200匹程度しかゲンジボタルが見られず,絶滅の危機すらあったが,その少数の個体群を保護し続けてきた。

石の湯では,20年くらい前までは,ホタル目当ての観光客は少なく,人よりもイノシシ?やタヌキに出会うことのほうが多い日さえあった。しかし今では,石の湯の全国的知名度が上がり,夏になると,修学旅行の生徒も訪れるようになり,ホタルの数より人の数のほうが多い日さえある。

しかし以前,三石先生が話しておられた,観光目的だけの商業主義的なホタル生息地にはしたくない,という思いには,私も全く同感である。

この理想を守り続けるためには,観光客も,人工イルミネーションではなく,生態系の一部を見ているのだという思いを,頭の片隅に,ほんの少しでも留めておく必要がある。つまり,生態系の保全(生物多様性保全)とは,保護する側だけの問題ではなく,それを鑑賞する側にも投げかけられた問題なのである。そうことを念頭に置かないと,志賀高原という観光地にある石の湯でも,それがたとえ国の天然記念物指定地であっても,辰野町のような悪弊を再び生み出してしまうような気がする。