2012年11月8日木曜日

母数は,母集団サイズのことではない!政治家も新聞記者も誤用する


どうにも,母数という用語の誤った用法が気になる。

本日(11月8日)の朝日新聞・朝刊4面に,
たちあがれ日本・園田博之幹事長が,「多数決の母数がわからない」と発言した
という記事が書かれているが,これは典型的な誤りである。

母数とは,確率分布を決定する統計量であり,パラメータ(parameter)のことなのである。詳しくは,生物科学研究所の統計学的手法の話題を参照:

園田氏は,母集団サイズのつもりで発言したのだろうが,政党を代表する政治家が間違った用語を使うのは情けない。単なる勘違いではなく,母数の意味を理解してないのかもしれない。

これは,園田氏の個人的発言だが,以前には,朝日新聞の統計調査の記事でも,母数を母集団サイズと書く誤りを犯しているのである。

今春大卒2割、進路未定 学部間差、最大5倍

この記事で,次のように書いている。
文科省の調査は母数を「就職希望者」としているのに対し、今回の調査は卒業生全体を母数に取っている
一見して誤った用法だと分かる。これまた,単なる勘違いではなく,母数の意味を理解してないのかもしれない。

実は,朝日新聞のオンライン用語辞典kotobanku(コトバンク)にも,母集団を規定するパラメータときちんと書かれているのである。

日本を代表する新聞社が,統計調査の報告で,統計用語を間違うとは,笑えない冗談ではないか。しっかりしてほしい。

************
(追記)

自民党の茂木敏充・衆議院議員も,三浦瑠麗氏との対談の中で,女性議員が少ないことについて母数を誤用している。
国際政治学者・三浦瑠麗×自民党選対委員長・茂木敏充「18歳選挙権・政治に興味のない世代へのアプローチ」
もともと母数が少ないので、女性議員の数も少なくなってしまうわけです。

大学1,2年で,文理共通の数学レベルの用語なのだが,国会議員が誤用するとは,情けないことである。

2012年9月12日水曜日

オニヤンマ,カメラのひもに止まる!


岡谷市・山下町の道路上で,オニヤンマ(Anotogaster sieboldii)が飛んでいるのを見つけ,急いでカメラを取り出したところ,なんと,
オニヤンマが,カメラのストラップに近寄ってきて止まった!!

小型のトンボが,体や衣服に止まったのは何度も経験があるが,大型のトンボでは初めて。慎重にシャッターを切ったのが下の写真。なんだか,見つめられているような感じだった





2012年9月6日木曜日

岡谷市・塩嶺病院直下の活断層: 岡谷市看護専門学校を設置


2012年に入って,岡谷市の塩嶺病院を一部改築し,看護専門学校を設置するという構想が進んでいる。今月(9月)になって,市議会で予算化の動きも見られ,改築費用が1億円以上だという(岡谷市民新聞9月4日)。

しかし,市役所も,市長も,市議会も触れてないようだが,塩嶺病院ほぼ直下には活断層が推定されることが最近の研究で分かってきた(澤祥・他,2007)。

下の図1は,この論文の第5図に示された,F21と命名された塩嶺断層の位置を取り出したものである。


図1.塩嶺断層。澤祥ほか(2007)の第5図および糸静線断層帯重点的調査観測変動地形グループ(2008)の地図(CN-4)より。塩尻峠ギャップ(宮越ほか,2004)の由来となった塩尻峠から塩嶺病院を通って,中央自動車道に至る活断層。

この地域は,従来,塩尻峠ギャップと呼ばれ,糸魚川-静岡構造線の中でも,活断層が存在しない区間とされてきた(宮越ほか,2004)。しかし,最近の詳細な調査で,ここにもやはり活断層が確認されたのである。この結果は,地球惑星科学関連学会2007年合同大会でも,塩嶺病院付近を通る活断層として発表された(渡辺満久ほか,2007)。

ちなみに,この宮越ほか(2004)の研究は,電力中央研究所が,原発の設計や建設地点の選定に当たるときの活断層の評価研究としてなされたものであり,論文を要約したリーフレット版も発行されている。

このF21断層は,松本市にある有名な活断層,牛伏寺断層(図2)の南方延長上にあたる。


図2.牛伏寺断層断層。澤祥・他(2007)の第4図より。マーカーEは,岡谷市看護専門学校(旧・塩嶺病院),Gは断層名の由来となった牛伏寺。

文部科学省・地震調査研究推進本部によると,牛伏寺断層は今後30年以内にM8クラスの大地震が14%の確率で発生されると推定されている。この地震発生確率は,国内2位に当たり,内陸では第一級の活断層と言える。

しかも,牛伏寺断層は,2011年の東日本大震災後,地震発生確率が高まった断層のひとつとして,同推進本部の地震調査委員会が発表している。

このように,牛伏寺断層,およびその延長上では,大地震が想定されているにも関わらず,塩嶺病院内に建設される看護学校が安全どうか,市議会や市役所内で議論になったという話を聞かない。

このような活断層系の直上に,1億円以上もかけて公共施設を作ることが望ましいのか,疑問である。

この塩嶺看護学校のケースは,同じ岡谷市内にある岡谷小学校が,地質・地盤調査の結果を受けて,現地での建て替えも耐震補強も実施しないと市が決定したのとは大違いである(長野日報3月6日)。

隈元・中田(2011)が,「活断層直上の教育施設の建設禁止,活断層直上の既存の施設を使用禁止が現実的なものである」と指摘したように,学校を新たに設置するなら,前もって地質・地盤調査を十分に行うことが必要であろう。少なくとも,まず地震や耐震建築の専門家の助言を受けるべきだと思うが,私の知る限り,そのような話を聞かない。

中田(2008)のように,学校や病院などの公共施設の設置・建設には法的規制が必要,と主張する活断層専門家がいることも知るべきである。

活断層の問題とは異なるが,辰野町では,観光用の外来種ホタル移入養殖による生態系破壊が起きている(長野県辰野のホタル再考:観光用の移入蛍で絶滅した地元蛍 松尾峡ほたる祭りの背景にあるもの)。それにもかかわらず,辰野町では,議会も役場も,だんまりを決め込んでいるが,それと似たような情報隠しが岡谷市でもあるのではないか,と思ってしまう。

<文献>
糸静線断層帯重点的調査観測変動地形グループ(2008)糸魚川-静岡構造線断層帯変動地形資料集No.2中北部(松本-茅野間)PDF
宮腰勝義・ほか(2004)地震規模評価のための活断層調査法・活動性評価法.総合報告U46,pp.189.リーフレットPDF.報告全文PDF.

隈元崇・中田高(2011)活断層直上に位置する教育施設-その特定と対策―.日本活断層学会2011年度秋季学術大会講演予稿集,O-01.PDF

中田高(2008)活断層研究の将来について.活断層研究 28: 23-29. PDF

澤祥ほか(2007) 糸魚川-静岡構造線活断層帯中部,松本盆地南部・塩尻峠および
諏訪湖南岸断層群の変動地形の再検討.活断層研究 27: 169-190. PDF

渡辺満久ほか(2007)糸静線活断層帯の「塩尻峠ギャップ」への疑問.地球惑星科学連合2007年大会予稿集,S141-005.

岡谷市で発掘された糸魚川―静岡構造線に伴う活断層に関しては,次のページも参照して欲しい。
**********
2014年11月22日

平成26年度から,岡谷市看護専門学校として開校している。

岡谷市看護専門学校は糸魚川-静岡構造線の活断層上にある。

岡谷市議会でも,同学校直下の活断層の存在について,議題に取り上げられたが,調査が全く行なわれないまま,看護学校は建設され開校したのである。原発でさえ,活断層の特定は難しい,というのが,市側の説明である。これに関しては,以下のページ参照。

この問題に関連して,日本活断層学会 2013 年度秋季学術大会で私が発表した研究も参照:
井口豊 (2013) 長野県岡谷市の塩嶺西山地域における断層と地すべり地形. 日本活断層学会2013年度秋季学術大会講演予稿集: 60-61.

**********
2014年11月23日

長野県北部で11月22日午後10時8分ごろ起きた最大震度6弱の地震(長野県神城断層地震)では,糸魚川-静岡構造線系の活断層である神城断層の一部が動いたようだ。このような活断層のほぼ真上に,岡谷市は看護専門学校を設置したのである。

*********
2016年5月4日

岡谷断層は,4月16日に熊本地震を引き起こした布田川断層と同じ横ズレ断層である。ただし,布田川断層が右横ズレなのに対して,岡谷断層は左横ズレである。

*********
2016年11月13日

熊本地震では,NHKと日本活断層学会の調査の結果,活断層から1km以内に,建物全壊となるような甚大な被害が集中していることが判明した。岡谷市の場合,活断層の直上に看護学校を新設したことになるので,呆れたものである。岡谷市は,事前にリスクを承知の上で,学校を建てたということである。

2012年8月28日火曜日

第8回信州ホタル保護連絡会


2016年7月15日追記

7月8日に始まったTBSの新しいドラマ・神の舌を持つ男,第1話「殺しは蛍が見ていた」の中で,メインテーマとなった外来種ホタルの生態について,私が監修をした。県外で買ってきたホタルを地元のホタルと称して観光利用する辰野町がモデルとなっている。
番組の36分ころ出てくる湯西川のホタルを守る会の建物は,第8回信州ホタル保護連絡会が開かれた松本市島内の公民館(下の写真)に似ている。

***********************


第8回信州ホタル保護連絡会が,8月25日(土)午後1時30分から,松本市島内・町公民館で開催された。


毎年,県内市町村の持ち回りで開催,県内各地のホタル保護団体の集まりで,今回は,「車屋セギ保存会」が中心となって開催された。

保存会の活動報告後,公民館(地図A)東側に流れる何本もの用水路を見学した。


地図B地点が下の写真である。

水温15度前後で,きれいだが冷たい水であり,ホタルが多数繁殖するには少し厳しい環境と言える。

あちこちの用水路で,外来種の巻貝コモチカワツボが大量に発生しているのには,皆が驚きの声を上げた。下の写真で,ゴマ粒のように見えるのは,この写真内だけでも,数百~数千のコモチカワツボである。



私が以前,生物多様性長野県戦略策定委員会の記事でも取り上げた有害外来種である。それにしても,これほど増えていたとは驚きである。

2012年8月25日土曜日

岡谷市で発見された糸魚川-静岡線に関連する活断層: 岡谷市役所-敬念寺断層 


「岡谷断層」と命名されている,糸魚川―静岡構造線(通称,糸静線)に伴う活断層が,岡谷市市街地でも確認された。長野日報の取材では,M7以上の大地震の痕跡だと言う。

25日(土)に説明会があったが,一足早く,23日に現場を見せてもらった。

発掘現場は,岡谷市郷田1丁目,敬念寺の裏の畑。下の Google マップで K 地点である。この断層は,岡谷市役所西側(地図の下部)から,敬念寺の裏へ伸びる崖として顕著に認められる。それを赤線で示してある。とりあえず,岡谷市役所-敬念寺断層と呼んでおく。




下の写真が,発掘現場。西向き(地図では,右から左に向いて),つまり断層崖に向かって,トレンチを掘っている。

左上の建物が敬念寺。つまり,この寺は断層崖の上に建てられているのである。

写真内の赤線は私が加筆。赤線より向こう側,つまり断層西側では段丘礫層となっている。一方,赤線のこちら側,つまり断層より東側では,茶褐色の粘土層となっている。


下の写真が,トレンチの北向き面,つまり,上の写真でトレンチ右側の壁面である。


礫層と粘土層(腐植土層)が断層で接しているのが見られる。良く見ると粘土層の中にも断層が見られるが,ここでは細かいことは触れない。これらの断層は,地質学的には,ごく最近に活動した活断層と言える。

この断層の北方延長上,岡谷インター付近に,岡谷断層と命名された左横ズレ断層がある(東郷・今泉,1988)。諏訪盆地北西部で初めて確認された左横ズレ断層である。この左横ズレの状態こそ,糸魚川―静岡構造線の特徴と言って良い。今回の市役所ー敬念寺断層も,おそらく,岡谷断層の南への延長であると思われる。

この岡谷断層の最後の活動時期は,約2200年前とされたが,中・近世の遺物も同時に見つかったことから判断して,さらに新しくなる可能性がある(東郷・今泉,1988)。

私は高校の頃,この崖は河岸段丘によってできたものと思っていた。しかし,その後,藤森(1991)を読んで,断層崖だという思いを強くしていたが,今回の発掘調査でそれが実証されたと言ってよい。

この断層が動けば,岡谷市にも甚大な被害が予想される。

特に気になるのが,地図に示したように,岡谷市役所が,この断層のほぼ直上にあることだ。市の中枢機関が地震の大きな被害を受けてしまったら,市全体が機能不全となる恐れもあり,心配である。
これに関しては,次のブログも参照。
なお,このトレンチ調査の結果は,日本地球惑星科学連合2013年大会で,近藤ほか(2013)によって発表された。また,活断層・古地震研究報告(第12号)の裏表紙に写真が出た。

参考文献

藤森孝俊(1991) 活断層からみたプルアパートベイズンとしての諏訪盆地の形成.地理学評論,64: 665‒696.

近藤久雄・谷口薫・宮脇昌弘・佐護浩一・増田祐輝(2013) 糸魚川-静岡構造線活断層系・岡谷断層における最近4回の活動.日本地球惑星科学連合2013年大会,SSS32-P17. 要旨

東郷正美・今泉俊文(1988) 特集日本の活断層発掘調査[15]1983年糸静線活断層系(岡谷地区中島A遺跡地)トレンチ調査.活断層研究,5: 3‒10. PDF

***********************************************
産業技術総合研究所(産総研)地質調査総合センター(茨城県つくば市)の地質標本館に,この岡谷市役所-敬念寺断層の剥ぎ取り標本が展示されている。
地質標本館にある岡谷断層の剥ぎ取り標本
地質標本館にある岡谷断層の剥ぎ取り標本
これに関連して,次のブログページも参照して欲しい。
トレンチの断層写真は,日本活断層学会が発行した2016年活断層フォトカレンダーの12月の写真となっている。

2012年8月15日水曜日

下諏訪のウスバキトンボ


下諏訪町・湖浜の交差点付近で,ウスバキトンボ(Pantala flavescens)を4,5匹見かけた。縄張り争いか,互いに牽制しあっているかのような飛翔。


大きな地図で見る

下の写真は,見にくいが,赤矢印の先端付近に飛翔中のウスバキトンボ。




拡大図がこちら。




なぜこの場所で,という疑問。車も人も来ない場所は,いくらでもあるのに・・・

日本各地どこにでもいるトンボと言われるが,岡谷市内では見かけることが少なくなった気がする。

ただし,このトンボは沖縄のような亜熱帯地域でないと,越冬できないと言われている。現状でもそうだろうか?各地で継続的な生息調査をしたほうが良いと思う。

渡り鳥ならぬ,渡りトンボと言われるだけあって,とにかく飛んでばかり,止まることが少ない。子供のころ,ピョンピョン飛び上がって網を振り,捕まえた懐かしい記憶がある。

ネット上の写真でも止まっているものが多く,飛翔ビデオはあっても,飛翔写真は少ない。


2012年7月23日月曜日

志賀高原・石の湯ゲンジボタル鑑賞会


7月16日に,志賀高原・石の湯で,ゲンジボタル鑑賞会が開かれた。ここの場所は,生物科学研究所の次のページ参照。

「長野ホタルの会」の会員,約20名が集まって鑑賞したが,今年は,阿部守一・長野県知事も招いて鑑賞してもらった。

下の写真は,石の湯ロッジ手前の橋の様子。真ん中付近,白い上着の人物が,たぶん阿部知事。



当日は,連休中ということもあって,県内外から,100名近い観光客がホタルを見に来ていた。私の計測では,約300匹のゲンジボタルが見られた。

下の写真は,石の湯ロッジ手前の橋から,上流側を見た様子である。




石の湯ロッジによると,今年は例年に比べ,かなり多くのホタルが見られるようだ。

20年くらい前までは,石の湯ロッジまで,自由に自動車が乗り入れられたし,観光客も少なかった。しかし,今では全国的にと言って良いほど有名になりつつあり,信州北部での修学旅行や林間学校の目的地のひとつともなっている。

観光客が増えたため,石の湯入り口にあたる,平床バス停付近に18時から21時頃まで,ゲートが出来て,自動車の出入りが出来なくなってしまった。平床バス停付近の無料駐車場に車を止めて,約1km歩くことになった。

冒頭に挙げた石の湯ゲンジボタルボタルの解説ページにも書いたが,ここのゲンジボタルの特徴は,生息地標高が日本で最も高く,成虫出現期間が日本で最も長いということであり,生息地は国天然記念物に指定されている。

ホタル鑑賞後は,阿部知事を囲んで懇談会があった。下の写真,一番奥中央の白い服の人物が阿部知事。向かって,その右隣が,三石暉弥・長野ホタルの会会長。


阿部知事は今回が初めての訪問だったようだ。今後も,代々の知事に,ここのホタルの重要性を認識してもらいたい。

例年通りなら,これから9月まで,ここではゲンジボタル飛翔が見られる。


2012年5月26日土曜日

全国ホタル研究会・第45回大会(鹿児島県霧島市)無事終了



今年の全国ホタル研究会・第45回大会は,鹿児島県霧島市・霧島国際ホテルで,5月18~20日に開催され,貴重な研究発表と盛んな質疑応答が見られた。


今年の発表題目は以下の通り。
  1. ホテルの舞う里 郷土「霧島」を目指して.  霧島市立霧島中学校ホタル部
  2. 駅前ホタル会の活動について.  駅前ホタル会
  3. 地域連携による「ホタルの里」作りについての活動報告.  鹿屋市王子町ホタル同好会
  4. ゲンジボタルの水路にカンレイシャを使用してみて.  大村俊朗・幸野昌廣
  5. ホタル移植指針とホタル再生・保護運動.  村上伸茲
  6. 400年余の歴史を刻む善光寺用水の改修とホタルを主体とした生き物の保全(1).  三石暉弥
  7. 資料,文献にみるヘイケボタルの化性とゲンジボタル.  大内紘三
  8. 長野県辰野町の在来ゲンジボタルの発光パターン.  井口豊
  9. 横浜市におけるゲンジボタルの明滅周期について~在来個体群と移入個体群の比較~.  後藤好正
  10. 東アジアに分布するスジグロベニボタル属 Pristolycus ホタルの外部形態・色彩斑紋変異と生息環境.  大場信義
下の写真は,ホテルから見える湯煙。いかにも温泉地帯。

今回,両親を同伴したが,母が車椅子移動だったので,途中多くの方々にお世話になった。

JR東海道・山陽・九州新幹線の車掌さん,名古屋・米原・新大阪・博多・鹿児島中央駅の駅員さんには,非常に親切にして頂き,列車乗り降りや移動でお世話になった。大感謝!!

同時に,車椅子での旅行がいかに大変かも分かった。

また,会場では,実行委員長・上野武次氏に大変お世話になりました。
上野さんの娘さん姉妹に,母の霧島国際ホテル大浴場の入浴まで世話して頂いた。感謝,感激!!このホテルの大浴場は,入り口から平坦で入りやすかった。

両親と宿泊した同ホテルのバリアフリールームの紹介は,こちら

下の写真は,その姉妹に付き添われた母の様子。



色々な人たちの親切と情に触れた旅?でした。もちろん,研究者との貴重な情報交換も出来たことを付け加えます。

福井工大・草桶秀夫先生とは,新たに発見された石川県・能登島の移入らしきゲンジボタルについて話を交わした。

また,辰野町の移入ホタル増殖拡散問題については,草桶先生だけでなく,辰野のホタル移入元になった守山市の竹内辰朗氏(滋賀県・守山市ほたるの資料館館長)とも話ができ有意義だった。

辰野のホタル移入の経緯と現状は,Yahoo!知恵ノートにもまとめてある。

2012年5月6日日曜日

とんかつウサギ



岡谷市のショッピング街,フォレストモール岡谷で見かけた,ウサギの着ぐるみ


とんかつウサギ!

いいじゃないか,この組み合わせ。ナイス!

2012年4月27日金曜日

岡谷市・横河川沿いの桜


岡谷市を流れる横河川沿いの桜が満開を迎えている。


写真は,岡谷温泉ロマネット(下の地図のA地点)西側付近の4月26日の様子である。
ここの湯は茶色っぽい色をしており,一度は入浴してみると良いだろう。
この地点の300mほど下流,諏訪湖に流入する付近が,ハクチョウの飛来地である。



大きな地図で見る


桜まつり」(横河川桜アーチ)と称するようになったためか,最近では,県外からの観光バスも来るから,ちょっと驚き。

2012年3月6日火曜日

第45回全国ホタル研究会は,鹿児島県霧島市



今年の全国ホタル研究会の第45回大会は,鹿児島県霧島市・霧島国際ホテルで,5月18~20日に開催される。

霧島は,日本ジオパークにも選定されている。

霧島では,岩石のような無生物環境から,生物環境まで含めた地域全体,さらには地球の一部としての私たちの存在を実感してもらうため,ここ霧島の環境を学び親しんでもらおうと努力している。

現在,国内には20ヶ所の日本ジオパーク選定地域があり,そのうち,

洞爺湖有珠山,糸魚川,島原半島,山陰海岸,室戸

の5ヶ所が世界ジオパークに選定されている。

参考:
霧島ジオパーク・ホームページ
日本ジオパークネットワーク・ホームページ


大きな地図で見る

鹿児島のホタル成虫の発生は,長野県より1ヶ月も早い。

2月25日現在の大会発表予定者は,以下の通り。

霧島市立霧島中学校ホタル部 「ホタルの舞う里 郷土「霧島」を目指して」
駅前ホタル会 「駅前ホタル会の活動について」
大村 俊朗・幸野 昌廣 「ゲンジボタルの水路にカンレイシャを使用してみて」
王子町ホタル愛好会 「地域連携による「ホタルの里」作りについての活動報告」
村上 伸茲 「ホタル移植指針とホタル再生・保護活動」
大場 信義 「東アジアに分布するスジグロベニボタル属ホタルの外部形態・色彩斑紋変異と生活環境」
大内 紘三 「資料、文献にみるヘイケボタルの化性とゲンジボタル」
後藤 好正 「横浜市におけるゲンジボタルの明滅周期について~在来個体群と移入個体群の比較~」
井口 豊 「長野県辰野町の在来ゲンジボタルの発光パターン」
三石暉弥 「400年余の歴史を刻む善光寺用水の改修とホタルを主体とした生き物の保全」

余談だが,三石先生は,長野ホタルの会会長であり,私の高校時代の恩師でもある。


写真左が私,井口豊,右が,三石暉弥先生。

2012年2月10日金曜日

辰野町長 矢ヶ崎克彦氏,4期目任期半ば過ぎるも在来ホタル保護には消極的


***************
2014年11月6日追記

平成26年秋の叙勲で,矢ヶ崎克彦・前辰野町長は旭日双光章を受章したらしい。しかし,観光客に外来であることを隠して有料でホタルを見せるという,詐欺まがいの外来ホタル観光政策は,彼が始めたものである。また,天然記念物指定ホタル生息地のすぐ脇に,ヘイケボタル生息地を破壊して,数千万円にも及ぶ費用をかけ,ホタル童謡公園という名の金属製遊具を設置し,自然破壊を始めたのも彼である。その点は,将来に渡って,しっかりと銘記しておこう。

参考サイト

*****************

2009年に,辰野町長として4選を果たした矢ヶ崎克彦氏は,当初から,在来ホタルの保護には消極的であり,数が増えれば移入でも良いという姿勢であった。

任期半ば過ぎの現在でも,それは変わらない。

それにしても驚くのは,矢ケ崎氏の在来ホタル保護に取り組んでいるかのようなポーズである。

4選後,12月15日の第14回辰野町議会定例会で、矢ケ崎氏は,
ホタルの移動事態は自然の生物のホタル体系を崩すもとであるというようなことも大きな問題
(平成21年第14回辰野町議会定例会会議録,14 日目,p.20)
と述べているのである。

自分たちがしている他県から移入ホタルの増殖拡散問題に関しては,まるで他人事である。

4選前後に,在来ホタルの保護を要請しても無視。2010年,ホタル保護条例改正に先立って,在来ホタルの保護を要請しても無視

それなのに矢ケ崎氏,町議会では,「ホタルの移動は自然の体系を崩す」と立派なことを述べているのである。

呆れてしまって,開いた口が塞がらない。厚顔無恥な矢ヶ崎克彦氏である。

平成18年6月の定例議会でも,桜井はるみ議員の質問に答えた矢ヶ崎氏は,
「昭和 40 年にホタルの絶滅の危機にも瀕した中での、いろんな反省点の中からホタルを自然発生するように頑張っている」
と述べていて(同議事録 p.8),県外からホタルを大量移入して増殖させたことには全く触れていない。もちろん,矢ヶ崎氏は移入の事実を知った上で,このように答えているのである。

一方の桜井氏も,ホタル保護育成協力金に触れて,
「今年は入場料取れないようですが、今までにうんと、1,880 万ですか、で、今年はまあ 550 万っていう予想してるんですが」
と述べているのである(同議事録,p.10-11)。議員自ら,「入場料」と述べているのである。結局,町議の頭の中は,ほたる祭りで,お金をいくら取り,それをどう使うか,で占められているのだ。

質問にも答弁にも,移入の「い」の字も無いのである。まさに茶番劇である。繰り返すが,県外からほたるを大量移入して,今に至るのである。しかも,町長も議員も役場も,それを知っているのである。

辰野の移入ホタル養殖に関して,長野県大町市の牛越徹(うしこし・とおる)市長から,私は以下のようなメールを頂いた(2010年1月18日)。

「辰野町では,ホタル養殖に行政が関与するのであれば,在来種保護は一層重要。解決に時間がかかっても勇気を持って方向を転換すべきだ。」(内容は筆者要約)

牛越氏は,辰野を含む上伊那地方の事務所長を歴任した人物であり,辰野町が古くからホタルの名所だということもご存知である。

しかし,矢ケ崎氏にとっては,牛越氏の指摘など,馬耳東風なのだろう。矢ケ崎氏のこの姿勢,町議会に反対勢力がいないことも幸い?している。

共産党町議も二人いるのだが,移入ホタル問題に関しては,移入でも在来でも町が経済的に潤えば良い,という考えで奇妙に町長と一致している。彼らには,ホタル保護条例改正に先立って,在来種保護を議会で取り上げてほしいと要請したが,それが盛り込まれない条例に異議を唱えるどころか,質問すら全くせず,「異議な~し」で可決されてしまった。

そのうちの1人,根橋俊夫氏については,別ページ
日本共産党・辰野町議・根橋俊夫氏のこと
にも書いたので,そちらも参照して欲しい。

情けない,時代遅れの町議会である。辰野町で,エコと言えば,エコロジー(ecology)でなく,エコノミー(economy)を指すというのが現状だ。

Twitterで,
「辰野町行政そのもの(町長)に問題がありそうに感じています」
という町外の人のコメントを私はもらったことがある。しかしながら,町内の人は,ホタル保護に関する町行政の対応を,いったいどう考えているのだろうか?

12013年10月22日,矢ヶ崎町長や共産党が支持する加島範久氏が,次期町長に無投票当選した。結局,矢ヶ崎氏は,外来ホタル対策の無視したまま任期を終えた。生物多様性保全を軽視し続けたという意味においては,辰野町長として町史に汚点を残した矢ヶ崎克彦氏であった

2012年2月6日月曜日

4季ぶりの諏訪湖・御神渡り


4季ぶりの諏訪湖・御神渡り,拝観式は6日朝。

昨日,さっそく岡谷側の湖岸に行くと,入れ替わり立ち代り見物客が来ていた。



湖岸沿いの県道は,駐車や減速の自動車で渋滞。全国ニュースでも伝えられたせいか,関東や関西のナンバーも目立つ。パトカーも出動していた。撮影場所は,以下の地図の目印当り。

より大きな地図で 2012年,諏訪湖・御神渡り を表示

最近は,パワースポットや恋愛成就の場所とも言われるようだ。

特に後者の場合,諏訪大社上社(諏訪市)の男神が下社(下諏訪町)の女神の元へ通う「恋路」と言い伝えられることも原因かもしれない。

近くの中央道・諏訪湖サービスエリアからも見られ,ここも,恋人の聖地に認定されている。

御神渡りを挟んで両岸で,お互いが確認できれば,二人の愛が成就する,とのウワサもあるが,果たして実際見えるのだろうか?

近くで見ると,こんな感じ。

ここだけ見ると,ぶつかりあった流氷の風情がある。








2012年2月2日木曜日

諏訪湖全面結氷までもう少し。白鳥の居場所もなくなる?


ここ連日,氷点下10度以下。諏訪湖が全面結氷し,4年ぶりの御神渡り(おみわたり)出現の期待が高まっている,という。

しかし,厳密には,全面結氷とは言えず,白鳥がいるあたりも湖水が見えている。

本当に,完全全面結氷したら,水鳥たちの居場所も無くなってしまう?