2014年9月23日火曜日

辰野町議会の茶番劇,水森かおり「辰野の雨」の話題も含めて


演歌歌手・水森かおりが歌っている「辰野の雨」に関して,辰野町議会(平成24年第8回)が話題にしているのを初めて目にした。

その議会の質疑応答で,またまた腰を抜かすほどびっくりしてしまった。

まず,この歌とは関係ないが,三堀善業議員の質問の中で,ホタルを取り上げた部分(p.94)。

「辰野町はその環境を良いものを持っているということの一番の証がホタル、だろうと思います。自然に出て来るものをもう65年も繋がるその祭りにしているっていう、こんなところはおそらくないじゃないですかね。」

なんとも,とぼけた発言である。

くどいようだが,辰野町・松尾峡のゲンジボタルは,観光用に移入された外来種である。「辰野ほたる祭り」は,昭和23年から続いているという(辰野町観光サイト)が,その祭りの歴史の中で,昭和30年代から,外来種ゲンジボタルの移入養殖が始まったのである(長野県辰野のホタル再考: 観光用の移入蛍で絶滅した地元蛍 松尾峡ほたる祭りの背景にあるもの)。

以前ブログで触れた共産党の根橋俊夫氏といい,今回の三堀善業氏といい,この町の議員は,知っているのに知らんふり,外来ホタル移入なんぞ無かったのごとく議員を演じ続けている

次に気になったのは,矢ヶ崎克彦・前町長が,演歌歌手・水森かおりの歌「辰野の雨」を作詞作曲した伊藤薫氏に触れた部分(p.133)。

あの頃も既にホタルということは絶滅の状態、日本では。しかしそれを守り抜いている所が10箇所ぐらいあるんですが、その中でも非常にたくさん、きれいに発生しているということを自然発生であります。・・・丁度、自然環境、今、またあの頃よりまたずーっと大事な社会的要素になってきたわけでありますので」

前半部の発言は,伊藤氏のものだろうか?そうであっても,もちろん,伊藤氏に問題があるわけではないし,彼が松尾峡ゲンジボタルが観光用外来種だと知らないとしても仕方ない。いわゆる「ご当地ソング」とタイアップして町おこしを図るということも納得できる。

問題は矢ヶ崎・前町長である。絶滅状態のホタルを守り抜いている?自然発生?自然環境が大事?よくまあ,ろくに考えてもいないようなことを,デタラメを並べて,恥ずかしげもなく言ったものである。

この矢ヶ崎氏,平成21年14回辰野町議会定例会(p.20)でも,
ホタルの移動事態は自然の生物のホタル体系を崩すもとであるというようなことも大きな問題
と述べたのだが,これは,松尾峡ホタルを無断で捕獲し東京へ持って行こうとした会社員が,役場職員に警察へ突き出され,役場の要請?で送検された事件の話なのである。

いずれの議会答弁でも,ご立派なことをのたまう矢ヶ崎氏であるが,松尾峡ゲンジボタルが観光用に移入されたとは,一言も触れずに,町長を退任したのである。

松尾峡に,「ほたる童謡公園」と言葉にするのも恥ずかしい名が付けられた金属製遊具施設を,ヘイケボタル生息地を潰してまで作った辰野町。そこの町長には,「自然環境が大事だ」なんて言ってもらいたくない。

「自然環境が大事だ」とは,本当は思ってもいないらしい町史の流れは,現町長・加島範久氏にも脈々と受け継がれており,さらに数千万円(元は税金?)をかけて,ほたる童謡公園とやらに大型遊具施設を新設した。この加島氏がまた,「豊かな自然に恵まれた辰野町」などと,うそぶいているのだから驚いてしまう。この町の歴代町長には,厚顔無恥という言葉を送りたい。

Yahoo!知恵袋に登場した辰野町のガイドボランティア氏によれば,外来種ホタルであることを隠しているわけではないが,「辰野町のイメージを悪くするようなことを,わざわざ自分から言う人はいない」そうである。しかし,理由はどうであれ,結果的に隠していることに変わりない。その知恵袋でも,質問者や他の回答者は,辰野町のやり方に決して納得していないことが分かる。前述の議会の質疑を読んでも,再度言うが,外来種ホタル放流なんぞ無かったかのように見せかけているとしか,私には思えない。

「ほたるの里」に名を借りて,自画自賛の茶番劇や猿芝居を繰り返す辰野町議会。開示された議事録だけ見れば,後世の人は,外来種ホタル養殖事業のことに誰も気づかないだろう。松尾峡ホタルに関する限り,この町の行政には,ウソで塗り固めた歴史が残っていく。

参考サイト
長野県辰野のホタル再考: 観光用の移入蛍で絶滅した地元蛍 松尾峡ほたる祭りの背景にあるもの
矢ヶ崎克彦氏、辰野町長4期目も移入ホタル問題に消極的だった
矢ヶ崎克彦氏,汚点を残し辰野町長退任:移入ホタル対策は無視のまま
生物多様性無視!へイケボタル生息地を潰して作られた辰野町ホタルの里の遊技場
辰野町はレジャーランド化?