2012年2月10日金曜日

辰野町長 矢ヶ崎克彦氏,4期目任期半ば過ぎるも在来ホタル保護には消極的


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2014年11月6日追記

平成26年秋の叙勲で,矢ヶ崎克彦・前辰野町長は旭日双光章を受章したらしい。しかし,観光客に外来であることを隠して有料でホタルを見せるという,詐欺まがいの外来ホタル観光政策は,彼が始めたものである。また,天然記念物指定ホタル生息地のすぐ脇に,ヘイケボタル生息地を破壊して,数千万円にも及ぶ費用をかけ,ホタル童謡公園という名の金属製遊具を設置し,自然破壊を始めたのも彼である。その点は,将来に渡って,しっかりと銘記しておこう。

参考サイト

長野県辰野のホタル再考: 観光用の移入蛍で絶滅した地元蛍 松尾峡ほたる祭りの背景にあるもの
生物多様性無視!へイケボタル生息地を潰して作られた辰野町ホタルの里の遊技場

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2009年に,辰野町長として4選を果たした矢ヶ崎克彦氏。当初から,在来ホタルの保護には消極的であり,数が増えれば移入でも良いという姿勢であった。

任期半ば過ぎの現在でも,それは変わらない。

それにしても驚くのは,矢ケ崎氏の在来ホタル保護に取り組んでいるかのようなポーズである。

4選後,12月15日の第14回辰野町議会定例会で、矢ケ崎氏は,
ホタルの移動事態は自然の生物のホタル体系を崩すもとであるというようなことも大きな問題
(平成21年第14回辰野町議会定例会会議録,14 日目,p.20)
と述べているのである。

しかしながら,自分たちがしている他県から移入ホタルの増殖拡散問題に関しては,まるで他人事。

4選前後に,在来ホタルの保護を要請しても無視
2010年,ホタル保護条例改正に先立って,在来ホタルの保護を要請しても無視

それなのに矢ケ崎氏,町議会では,「ホタルの移動は自然の体系を崩す」と立派なことを述べているのである。

呆れてしまって,開いた口が塞がらない。

平成18年6月の定例議会でも,桜井はるみ議員の質問に答えた矢ヶ崎氏は,
「昭和 40 年にホタルの絶滅の危機にも瀕した中での、いろんな反省点の中からホタルを自然発生するように頑張っている」
と述べていて(同議事録 p.8),県外からホタルを大量移入して増殖させたことには全く触れていない。もちろん,矢ヶ崎氏は移入の事実を知った上で,このように答えているのである。

一方の桜井氏も,ホタル保護育成協力金に触れて,
「今年は入場料取れないようですが、今までにうんと、1,880 万ですか、で、今年はまあ 550 万っていう予想してるんですが」
と述べているのである(同議事録,p.10-11)。議員自ら,「入場料」と述べているのである。結局,町議の頭の中は,ほたる祭りで,お金をいくら取り,それをどう使うか,で占められているのだ。

質問にも答弁にも,移入の「い」の字も無いのである。まさに茶番劇である。繰り返すが,県外からほたるを大量移入して,今に至るのである。しかも,町長も議員も役場も,それを知っているのである。

辰野の移入ホタル養殖に関して,長野県大町市の牛越徹(うしこし・とおる)市長から,私は以下のようなメールを頂いた(2010年1月18日)。

「辰野町では,ホタル養殖に行政が関与するのであれば,在来種保護は一層重要。解決に時間がかかっても勇気を持って方向を転換すべきだ。」(内容は筆者要約)

牛越氏は,辰野を含む上伊那地方の事務所長を歴任した人物であり,辰野町が古くからホタルの名所だということもご存知である。

しかし,矢ケ崎氏にとっては,牛越氏の指摘など,馬耳東風なのだろう。

矢ケ崎氏のこの姿勢,町議会に反対勢力がいないことも幸い?している。

共産党町議も二人いるのだが,移入ホタル問題に関しては,移入でも在来でも町が経済的に潤えば良い,という考えで奇妙に町長と一致している。

彼らには,ホタル保護条例改正に先立って,在来種保護を議会で取り上げてほしいと要請したが,それが盛り込まれない条例に異議を唱えるどころか,質問すら全くせず,「異議な~し」で可決されてしまった。

そのうちの1人,根橋俊夫氏については,別ページ
日本共産党・辰野町議・根橋俊夫氏のこと
にも書いたので,そちらも参照して欲しい。

情けない,時代遅れの町議会である。

辰野町で,エコと言えば,エコロジー(ecology)でなく,エコノミー(economy)を指すというのが現状だ。

Twitterで,
「辰野町行政そのもの(町長)に問題がありそうに感じています」
という町外の人のコメントを私はもらったことがある。しかしながら,町内の人は,ホタル保護に関する町行政の対応を,いったいどう考えているのだろうか?

12013年10月22日,矢ヶ崎町長や共産党が支持する加島範久氏が,次期町長に無投票当選した。結局,矢ヶ崎氏は,外来ホタル対策の無視したまま任期を終えた。生物多様性保全を軽視し続けたという意味においては,辰野町長として町史に汚点を残した矢ヶ崎克彦氏であった