2011年4月6日水曜日

福島原発事故の放射性物質蓄積の可能性

福島原発事故の放射性物質拡散の問題,テレビ出演者のコメントで気になる点。

放射能数値は風向きで変わるから一時的に高くても問題無い,とでも言いたげな発言をする人がいる。例えば,3月26日朝の「朝まで生テレビ」出演の堀江貴文氏も,そんな類の発言をした。

しかし,風向きの影響を受けると言うことは,放射性物質が蓄積しやすい場所があることも示唆する。

実際,文科省調査でも,浪江町の谷間で高数値が観測され,地形の影響が指摘されている(朝日新聞3/29)。

また,長崎原爆が放出したプルトニウムやセシウムが堆積物中に今でも残存することを示した大阪市立大の博士研究がある。

「長崎原爆により放出されたプルトニウムの時間的及び空間的分布」 國分陽子
http://www3.osaka-cu.ac.jp/doctoral/pdf/5059.pdf

これによると,原爆由来のプルトニウムが,島原半島から熊本県阿蘇山付近まで及んでいることが,最近の土壌分析から判明し,爆発当時の風向き等が蓄積分布に影響していることが示されている。

福島原発事故の放射性物質拡散調査も,地域をメッシュに切った包括的な放射能調査の必要だという専門家の意見もあり(4月1日のテレビ朝日・報道ステーション),私も同意見だ。

少なくとも,今の調査は断片的であることは念頭に置いておくべきである。

これから,山菜採り,さらには,キノコ採りのシーズンになる。原発事故が長期化すればするほど,たとえ大気中の濃度が減少してきても,土壌や池の水に蓄積した放射性物質が残存している可能性があり,それらは調査されてない場所にあるかもしれない。