2010年12月20日月曜日

茅野市ミヤマシロチョウ保護をめぐって:生物多様性保全を重視した保護ができるか?


12月18日,長野県茅野市の八ヶ岳博物館で,茅野ミヤマシロチョウの会と県環境部自然保護課が,生物多様性地域懇談会を開催した(19日の茅野市民新聞に記事掲載)

私自身は初耳だったが,そこで会側から,本種の個体数維持の目的で外来の吸蜜植物移入を考えたが県が認めなかった,という経緯が明らかにされたという。

ここのミヤマシロチョウは自然公園法の指定動物(八ヶ岳中信高原国定公園の特別地域内)であるが,自然公園法には生物移入に罰則がないことや,外来生物法では特定の生物の移入しか規制してないという問題点も会側から指摘されたという。

ちなみに,本種は県天然記念物でもあるが,それを規定した文化財保護条例にも移入規制は明記されていない。

生物多様性保全の観点から言えば,他地域からの生物移入は規制されるのだが,この理念に法整備が追いつかない現状を露呈したのが,今回の懇談会であった。